其の一
屋台餃子の元祖として

屋台餃子の元祖【安兵衛】は創業昭和45年、高知県高知市の繁華街から少し離れた川沿いで5、6席ほどの小さな屋台での営業を始めた。

当初は屋台の名前もなくメニューもラーメンと餃子だけ、ふつうは飲みの〆にはラーメンだが、その屋台の餃子がアテにも〆にも食べやすいと評判となり小さな屋台も年々と席数が増えていき、今では50人も座れる屋台となり、昔ながら毎日屋台を組み立てブルーシートを張り、提灯に灯をともし、今なお屋台餃子の元祖として【屋台安兵衛】は営業をしている。

其の二
こだわりの食材

食の宝庫と呼ばれる高知県、その中でも日本一の収穫量を誇るのが、屋台餃子には欠かせない『ニラ』と『ショウガ』である。

ニラやショウガはもちろん高知県産にこだわり、キャベツや豚肉もその時期に一番良い状態の物を全国各地から選別して使用。

そしてその食材を毎日手作業で刻み、大きなたらいに食材を入れ、混ぜ合わすという作業を創業当時から変わらず手作業で行う。

野菜や豚肉は時期やモノにより常に同じではないので、手作業で行うことで、その日最高の状態の餡を作り上げる。

其の三
職人の技術
包み立てを焼き、出来立てを食してもらうが信条

屋台餃子

創業当時の屋台での営業から言い続けられている言葉通り、安兵衛ではお客さんの注文を聞いてから、職人が餃子を包み、専用の鉄のフライパンで餃子を焼き揚げる!

屋台餃子は野菜が多い為、一般の餃子より水分が多く、そのうえ薄皮、作り置きは出来ず包む作業も技術とスピードが求められ、少なからず1年以上の修行が必要である。

そして屋台餃子の特長の一つである焼いたとも、揚げたとも云えない黄金色に焼かれた見た目!

包まれた餃子を熱した鉄のフライパンに並べ、蒸し焼きにし、大量の油を入れ一人前づつ焼き揚げることで、独特な食感に黄金色をしたパリパリの屋台餃子が出来上がる。

この焼き揚げの技術は体力はもちろん、餃子の餡の状態、包まれた状態、時期により違って来るため職人の経験がモノをいう。その日の餡、作る場所、作る職人により、同じ商品でも一つとして同じ餃子にはならない。

手作業、手作り、職人の技術で生み出される安兵衛の屋台餃子は毎日食べても飽きがこない創業昭和45年の歴史、そして元祖たる由縁である。